グレートバリアリーフの北方では、7月の終わりから9月の終わりにかけて定期的に3種類の鯨を見ることが出来ます。彼らは、毎年この温かい南国の海中で性交、出産をする為に南極から海を渡ってきます。私達がよく遭遇するクジラは、ミンクワイル(ミンキークジラ)、ブローダーズワイル(ニタリクジラ)、ハンプバックワイル(ザトウクジラ)です。
ミンクワイル(ミンキークジラ)は一番小さく、その中でも標準サイズのものと極小サイズのものに分けられます。鯨の赤ちゃんは2mくらいで、魚を食料とし約8mくらいまで成長します。人懐こくて、好奇心旺盛で船に近づいて来ることはもちろん、スノーケリングやダイビングをしている最中に近寄ってきて一緒に泳いでいくこともあります。通常1頭で行動していることが多いのですが、極まれに5頭位の群れで行動しているところを目撃しています。残念なことに、未だ夏の間だけに限り、日本人によって研究目的の為の捕鯨がなされています。
ブローダーズワイル(ニタリクジラ)は、年中見かけることは可能とされながら、実際にはあまり見ることのない珍しい鯨です。ほとんどの種類の鯨が冷たい南極の水を好む中、彼らは温水を好みます。巨大な体型をしているせいで、ハンプバックワイル(ザトウクジラ)と間違われることもあります。彼らはヒゲクジラの一種で、食べ物を歯の代わりにブラシのようなヒゲのカーテンに通して咀嚼しています。
ハンプバックワイル(ザトウクジラ)は、一般に一番知られている鯨です。以前、私達は2~3組のハンプバックワイル(ザトウクジラ)を目撃しました。彼らのブリーチング(水中から飛び上がり、大きな水しぶきを上げる行為)は大変有名で、見応えがあります。その他にも、胸ビレでピシャリを水面をたたいてみたり、スパイアイといって水中から大きく目を見開いてじっと見つめる行為をします。幸運であれば、母鯨が子鯨に泳ぎのテクニックを教えているところに遭遇することもあります。オスは、繁殖期に発情すると水中で歌を歌いますが、その声は50kmほど離れていても聞くことができるそうです。











